パーソナルジム器具・設備リスト完全版
「パーソナルジムを開業するのに、何の器具をどれだけ揃えればいいのか」——これは開業準備で最も悩むポイントです。本記事では、パーソナルジム「メヲダス」で実際に使っている器具と、開業時に実際にかかった費用をすべて公開します。
結論:スモールスタートに必要な器具は「6カテゴリ・合計60〜100万円」
すべて新品で揃えると150〜200万円ですが、中古・セカンドハンドを活用すれば60〜100万円に収まります。中古活用の詳細は中古器具の買い方。
カテゴリ別 器具リスト
① フリーウエイト系
| 器具 | 新品価格 | 中古価格目安 |
|---|---|---|
| ダンベル(2〜30kg×各2個) | 8〜15万円 | 4〜8万円 |
| バーベルシャフト(20kg) | 2〜5万円 | 1〜3万円 |
| プレート(5/10/15/20kg各複数) | 5〜12万円 | 3〜6万円 |
| EZバー | 1〜2万円 | 5,000〜1万円 |
選び方のポイント:
- ダンベルは1〜30kgまで揃える(女性〜男性顧客の幅)
- 軽量帯(1〜10kg)は1kg刻み、中重量帯は2.5kg刻み
詳細はダンベル選定ガイド。
② ラック・サポート系
| 器具 | 新品価格 | 中古価格目安 |
|---|---|---|
| パワーラック | 8〜25万円 | 4〜12万円 |
| ハーフラック | 5〜15万円 | 2〜8万円 |
| スミスマシン | 25〜40万円 | 10〜20万円 |
選び方:
- 天井高3m以上ならパワーラック
- 2.5m以下ならハーフラック
- 競技者対応ならスミスマシンも検討
詳細はパワーラック選び。
③ 有酸素系
| 器具 | 新品価格 | 中古価格目安 |
|---|---|---|
| トレッドミル(業務用) | 20〜60万円 | 10〜30万円 |
| エアロバイク(業務用) | 10〜30万円 | 5〜15万円 |
| クロストレーナー | 30〜60万円 | 15〜30万円 |
メヲダスの選択:最初はエアロバイク1台でスタート。有酸素マシンは単価が高いため、需要を見てから追加。詳細は有酸素マシンは必要か。
④ ベンチ系
| 器具 | 新品価格 | 中古価格目安 |
|---|---|---|
| アジャスタブルベンチ | 4〜10万円 | 2〜5万円 |
| フラットベンチ | 2〜5万円 | 1〜2万円 |
| インクラインベンチ | 3〜8万円 | 1〜4万円 |
最初の1台:アジャスタブルベンチ1台でフラット・インクライン・デクライン全対応可能。
⑤ 小物・補助器具
| 器具 | 価格目安 |
|---|---|
| ケトルベル一式 | 3〜8万円 |
| トレーニングバンド | 5,000〜2万円 |
| TRX(サスペンション) | 2〜3万円 |
| ヨガマット | 5,000〜2万円 |
| ストレッチポール | 5,000〜1万円 |
| バランスボール | 5,000〜1万円 |
合計目安:6〜20万円。プログラムの幅が一気に広がります。
⑥ 業務用備品
| 備品 | 価格目安 |
|---|---|
| 全身鏡(壁面) | 15〜30万円 |
| ジムマット(床全面) | 30〜80万円 |
| スピーカー・BGM設備 | 2〜10万円 |
| 清掃用品・消耗品 | 月3,000〜5,000円 |
| タオル・ウェットティッシュ | 月2,000〜5,000円 |
合計目安:8〜30万円。鏡と床は鏡・床材選びで詳細解説。
スモールスタートセット(中古ベース)
フリーウエイト系: 10〜18万円
ラック系: 8〜15万円
有酸素系: 5〜15万円
ベンチ系: 2〜5万円
小物・補助器具: 6〜20万円
業務用備品: 8〜30万円
─────────────────
合計: 39〜103万円
筆者のメヲダス開業時の器具費用は約75万円でした(中古活用+知人ジムからの譲り受け含む)。
器具の調達方法:おすすめ順
1. 中古業務用器具専門店(推奨)
- WILD FIT、ROGUE Japan等
- 動作保証あり
- 配送・設置サポート可
2. ヤフオク / メルカリShops
- 個人のジム閉店品が安く手に入る
- 重量物の送料に注意
- 動作確認は自己責任
3. リース契約
- 月額3〜10万円で一式
- 初期費用を抑えたい場合に有効
- 中長期では新品購入より高くつく
4. 廃業ジムからの一括引き取り
- 業者経由で「閉店ジムの一式」を入手
- 50万円以下で全器具揃うケースも
5. 新品購入
- 売上が安定してから入れ替え用として
器具配置のレイアウト術
15坪のスペースなら:
| エリア | 必要面積 |
|---|---|
| フリーウェイト | 6坪 |
| マシンエリア | 4坪 |
| ストレッチ | 2坪 |
| 受付・更衣 | 3坪 |
詳細は器具配置術。
筆者の器具選びの失敗事例
失敗① 高額マシンを開業前に購入
開業前の熱量でレッグプレス20万円を購入 → 使用頻度が低く3ヶ月後に売却。初期は最小限からが正解。
失敗② ダンベルを2〜20kgのみで開始
男性クライアントに対応できず24〜30kgを急ぎ追加購入 → 配送料・在庫整理コストで余分な出費。最初から1〜30kgまで揃えておくべきでした。
失敗③ 安い床マットでダンベル落下事故
振動で階下クレーム → 床全面の張り替え工事。初期から厚み20mm以上のジムマットを入れるべき。
メンテナンスとライフサイクル
月次メンテナンス
- パワーラックのボルト緩み確認
- ダンベルのコーティング状態
- ケーブル類の摩耗チェック
詳細は清掃・メンテナンス完全ガイド。
レンタルジムとの器具共有で稼働率UP
メヲダスはパーソナル+レンタル(delight gym)の2業態で同一スペースを運営。器具の稼働率が上がり、投資回収スピードが約1.5〜2倍になります。空き時間を副業トレーナーに貸せる構造は、固定費の重さを大きく緩和します。
まとめ
パーソナルジムの器具はスモールスタートで60〜100万円から始められます。中古活用が大前提、最初から全部揃えず段階的に追加するのが正解。ダンベル1〜30kg、パワーラック、アジャスタブルベンチの3点が中核。あとは需要を見ながら拡充していけば、無駄な投資を最小化できます。